ランチメニューが「寒鰤のづけ丼」と表示されているのに惹かれて、入ってみました。
さくら「食堂」という店名から推して、調理は最低限の分厚いブリが豪快に載った丼を想像していたのですが、まったく違いました。
丼というよりは深皿に、食べやすい厚さのブリがきれいに盛りつけられています。イクラと小葱の散らしかたもオシャレ。

見た目だけではなく、味もしっかりしています。脂がのってトロリとしたブリのうまみが活かされ、イクラともうまくマッチしています。歯ごたえのアクセントとして、超ミニの揚げ餅(?)があるのが心憎いですね。
づけの味付けは薄めになっていて、個人的にはもう少し濃いめが好きなのですが、恐らくこれは、ブリの味を大切にするための配慮なんだと思います。素材そのものの味が良いので、づけが目立ちすぎないように、ということなのでしょう。素材と味付けのバランスが調和した美味しい丼に仕上がっています。
付け合わせのきんぴらゴボウがまた凝っていて、柔らかくなるまで煮込んだゴボウに、なんとホタテをコンビネーションさせています。
味噌汁も魚のうまみが効いている優しい味わいだし、水もレモン水だし、最後に出してくれたお茶も美味しく淹れてあるしと、オプション品まで一品一品丁寧に仕上げているところにこだわりを感じます。850 円でこれだけのものが食べられるのですから、すごいと思います。
活きの良いお兄さんたちの接客も Good。
夜は居酒屋になるようですが、このクオリティからすると、夜も美味しいもので楽しめそうです。今度は夜に行ってみたいですね。
心配なことと言えば、お客さんの数が少ないのに、店員さんが 3 人もいて、経営は大丈夫なのかな……というところです(大きなお世話と言われそうですが)。早めに次回の機会を作りたいです。

[写真手前側が府中駅]
【 2010/01/21 追記 】
夜も行ってみました。
鶏の刺身を筆頭に、牛すじ煮込み、とろ~りチーズのコロッケなど、夜も美味しい料理を出してくれます。こんがりピザに振りかける胡椒が小鉢で出てくるなど、やはりワンポイントの演出を挟んできます。
店の奥の座敷に座ったのですが、テーブルの高さは微妙かもしれません。通常の座敷のテーブルよりやや高く、その分、座布団が分厚いのですが、座布団にしては厚すぎるし、椅子にしては低いという高さです。
お気に入り度 5:★★★★★
マップ表示
さくら食堂(さくらしょくどう)の周辺地図
外部リンク